こんにちわ!
映像編集者のデリュージョン飯塚と申します!
今回は!Cinema4Dの外部レンダラー「Redshift」と「Octane」の比較について!
「どっちを使うべき・・・?」
という疑問を解消すべく記事を書きました!
- 「Redshift」と「Octane」のどっちを使おうか迷っている
- 「Redshift」と「Octane」それぞれの特徴・メリットなど比較してほしい
- Cinema4Dの外部レンダラーに興味がある
ちなみに僕は両方とも使ってきましたが、現在のメインはRedshiftです。
その辺の理由についても後述しますね!
それではいきましょう!
目次
「Redshift」と「Octane」どっちを使うべき?
「Redshift」と「Octane」どっちを使うべきか。
まず結論なんですが僕の回答としては、
個人的には「Redshift」がオススメ!
ただ、今回の比較を参考にしたり、チュートリアル動画を見たりして決めるのがベスト。
という感じですね。
当たり前ですが、それぞれ特徴があるので
「100%こっちの方がいいよ!」「こっちは絶対使わない方がいいよ!」
とは言い切れない。

「Redshift」と「Octane」を比較
今回、比較するにあたって、ガチのプロ「Takayuki Sato」様の資料を引用させていただいてます。
こちらから共有用のPDFなどがDLできるようになりました。https://t.co/jKLrqcK4zg 詳細はREADME.txtをご覧ください。追加情報・リンクもいくつかあります。何かお役に立てる情報があれば幸いです。There are some PDF & files you can download from the link. I hope it helps. #videocopilotlive pic.twitter.com/Jlh7UVp3LE
— Takayuki Sato (@otastv) December 24, 2019
資料はこちらのツイートからDLできます。
「Redshift」VS「Octane」に限らず、3D制作においてとんでもなく貴重な資料なので、ぜひDLしてみてください!
ちなみに資料は「VIDEO COPILOT LIVE! JAPAN 2019」にてプレゼンされていた内容になります。
僕は会場にて生で聞いていたのですが、とても貴重な講演でした。
それでは比較していきましょう!
「Redshift」の特徴・メリット
- フォグの表現が得意
- スタイルによってはとても速くレンダリング可能
- ライトやフォグなどのノイズ調整が行いやすい
- AOV(マルチパス書き出し)が使いやすい
- MAXONがRedshiftを買収したことに親和性・将来性
Cinema4Dを販売しているMAXONはRedshiftを買収しているんですよね。
なので、今後はさらにお互いの使い勝手がよくなっていきそうです。

かなりお得。
その他のフォグの話やAOVの話は、使ってみないとわからない所なのかなぁと。
おそらくこの記事を見ている人は、まだRedshiftやOctaneを使った事がない人だと思うので、
あまりピンとこないかもですよね。
なのでその辺は「よくわかんないけど、そうなんだ!」ぐらいで今はいいと思いますよ。

「Octane」の特徴・メリット
- 海外で人気が根強い
- ディスプレースメントマップが使いやすい
- プレビューのレスポンスが早い
- エッジの効いた表現が得意
- 操作がわかりやすい
個人的に注目すべきところを、今回も赤文字で書きましたが、確かにOctaneの方がとっつきやすいかもしれません。
ただ、じゃあRedshiftのほうが激ムズかと言われると、
そういうわけではないんですけどね!
価格
ここからはプレゼン資料にはないところでの比較を行っていきます。
まずは価格。
「Redshift」と「Octane」価格の比較 | |
Redshift | 単体:約31,900円/年 Cinema4Dとセット:100,700円/年(最安値) MaxonOne:134,900円/年(最安値) |
Octane | 単体:25,700円/年 |
それぞれ様々なプランがあり、購入場所によっても値段が違うので最安値を書いています。
単体で購入する場合はRedshiftよりもOctaneのほうが安いですね。
ただ、おそらくほとんどの人がCinema4Dとセットで使うと思います。
RedshiftはCinema4Dとセットで購入できるので、その分お得に。
Cinema4Dとセット:100,700円/年(最安値)
であり、Cinema4D単体の値段が最安値で73,150円ぐらいなので、
Redshiftの値段は100700 - 73150 = 27550円/年という計算に。
てなわけでセットで買えば値段の差はほとんどないですね。
Red Giant社製品ともセットになったMaxonOneだとさらにお得になります。
Particularなどのプラグイン販売もしています。

「価格に大きな差はない」
という事。
作れる作品の違い
作れる作品の差は「ほぼない」と言っていいでしょう。
もちろん、超厳密に言えば差はあると思いますよ。
ガチのプロの人がじっくりと吟味すれば違いはあるでしょう。
ただ、現状まだRedshiftやOctaneを触った事がない人にとっては、
気にするレベルの差ではないと思います。
あなた

習得難易度
習得難易度は本当に若干ですが、Octaneの方が低い気がします。
つまり、Octaneの方が習得しやすい。
これはプレゼン資料にもありましたが、Octaneの方が少しだけとっつきやすい。

チュートリアル数
有料無料にかかわらず、チュートリアル数は若干Octaneの方が多い気がします。
この点も習得難易度に関わってきますよね。
ただ、どちらも学ぶには十分な量のチュートリアルがネット上にはごろごろありますので、
ここも決め手にはならないのかなぁと!
チュートリアル「数」ではなくて、チュートリアル「内容」で選ぶのがいいと思いますね!

この作品作ってみたい!というチュートリアルが多い方を検討するとか・・・!
僕が「Redshift」を使う理由
冒頭でもちらっと書きましたが、僕は現在Redshiftをメインで使ってます。
その理由は以下のような感じ。
- Maxonに買収されており、将来性・親和性が期待できるから
- Red Giantが好きだから
- マルチパスが使いやすい
- チュートリアルを検索してみて、やってみたいものが多かったから
- 直感
僕はこれを割と重要な要素と考えました。
2に関して、僕はもともとRed Giantがすごく好きだったんですね。
Red GiantもMaxonの傘下になったので、Cinema4D⇄Redshift⇄Red Giantの3つの連携が今後もしやすくなるのかと思って!
3については、まだ使った事がない人にとってはピンとこないことかと思います。
AOVというマルチパスを書き出す際に使う機能があるんですが、それが使いやすいです。
4に関しても説明しましたね。
RedshiftかOctaneのどっちか迷っている時、チュートリアルがどんなのかあるか調べてみたらRedshiftの方がピンときたんですよ。
LFO Designというチュートリアルがわかりやすすぎて、この人から習いたい...と思いましたね。
また、当時はなかったけど、最近でた»ColosoのRedshiftチュートリアルは本当にすごいです。

5に関しては精神論かよ!と思うかもしれませんが、割と重要な要素かなと。
今この記事を見ている人も、実は既にどちらかに意見が偏っていませんか?
それに明確な根拠がないにしても、「なんとなくこっちのほうがよさそう」という直感は結構当たりますよ。
細胞レベルで脳みそが反応してるとでも言いましょうか!
僕はこういった直感をすごく大事にしています。

もう一度結論!
今回の比較や、チュートリアル動画を調べてみてビビっときた方を選ぶのがベスト。
僕は将来性やRed Giantの件もあったので、Redshiftを選んでいます。
よって、個人的にはRedshiftをオススメします!
色々比較を書いてきましたが、
それらを踏まえてもう一度結論をかくとこんな感じですね。
という事で、「Redshift」か「Octane」で迷っている人は、
チュートリアル動画を調べてみてはどうでしょうか?
すると
「Redshiftのほうが難しそうだな...」
「Octaneの操作方法わかりやすそう!」
「Redshiftのチュートリアル作品の方が好みだ!」
「自分の好きなアーティストはOctaneをあまり使っていないなぁ...」
などといった感想が生まれると思います。
それらを踏まえた上で決めてみてはいかがでしょう!

なので、「将来性・親和性」や「チュートリアル内容」などの角度から吟味してはどうでしょうか!という感じですね!
まとめ
- RedshiftとOctaneの違いを解説!
長い文章でしたが、最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
購入の参考になっていれば幸いです!
それでは今回の記事は以上です。
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特にCinema4Dは現状、日本語の情報がかなり少ないですからね。
なので僕は「Cinema4Dは英語がわからないと詰む」という現状を打破すべく活動しています。
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