こんにちわ!
3D・映像編集者 & オンライン講師のデリュージョン飯塚と申します!
今回は!World CreatorとCinema4Dを使って砂漠地形を作るチュートリアル記事!
World Creatorの具体的な使い方を実戦で学びましょう!
- World Creatorを勉強中の人
- World Creatorの使い方が知りたい人
- World CreatorとCinema4Dの連携が知りたい人
作るのはこちら。
この記事を読めば、World Creatorの使い方の流れが理解できます。
僕は、数ある地形ソフトの中からWorld Creatorを愛用中!
それではいきましょう!
参考チュートリアル動画
目次
World CreatorとCinema4Dで砂漠地形を作る
- World Creator
- Cinema4D
- Photoshop
- Redshiftレンダラー
以上のソフトを使って作成していきます。
PhotoshopとRedshiftレンダラーについては別のものでも代用可能です。
流れは以下の通り。
- World Creatorで砂漠地形作成
- World Creatorでテクスチャ用マップを作成
- 書き出し → Photoshopで調整
- Cinema4Dで作成
それでは作っていきましょう。
World Creatorで地形作成
さて、早速World Creatorを起動したらまずやってほしいのが、保存!
World Creatorはかなり安定したソフトなので、落ちる事はほぼないと思いますが、
備えあれば憂いなし。プロジェクトを保存しておきましょう。
Ctrl + Sをクリック
するとどのようにプロジェクトを保存するのか聞かれます。
「Folder Structure」がおすすめです。こちらをクリック。
①:プロジェクトのパス
②:プロジェクトネーム
を入力し、Saveをクリック。
これでプロジェクトの保存が完了しました。
まずは地形サイズを大きくしましょう。
BASE → TERRAIN SIZE
デフォルトでは2048ずつになっていると思うので、4096をクリック
次に砂漠地形を作成していきます。
BASE → CUSTOM BASE PROPERTIES
の「Custom Base Shape」にチェックし、「Edit Shape」をクリック
すると地形作成モードになります。
ポイントをつかんで盛り上げてお好きな地形を作りましょう。
Selection Toolで真ん中の「Circleモード」を選び、
「Radius」をあげると複数のポイントを同時に掴むことができます。
こんな感じの地形にしました!
これは後からでも変更可能なので、なんとなくでOKです。
この状態だと砂漠には見えないので、フィルターをかけていきます。
FILTERS → FILTER LAYERS
の「Add Layer」をクリック
Filters:「Add」をクリック
すると地形の形状を良い感じに変えてくれるフィルター一覧が表示されます。
まず、Ridged → Small Sharp Ridges
を選択し、
「ADD & CLOSE」をクリック
するとこのような形状に。
「Ridge」とは海嶺のことですね。
まぁとりあえずこれを使うと、
「高さが抑えられ、形状がギュッと引き締められる」
ぐらいに思っておいてOKです。
それではフィルターをもう少し追加します。
「Add」をクリック
BscErosion → Wind
を適用します。
そして、FILTER PROPERTIES → Length
の値を11ぐらいに上げると、地形がかなり砂漠っぽくなりましたね。
ただ、この「Wind」は地形全体にかけてしまうとメリハリがなく味気ないので、
地形の凹面のみにかけましょう。
Cavity → Concave
をクリック。
これでよりメリハリが付き、リアルな砂漠地形となりました。
さらに新たな「Wind」フィルターを追加し、Directionを310あたりに。
先程とは逆向きにWindをかけ、調節した感じです。
かなりリアルな砂漠地形になってきましたね!
最後にまたCustom Base Shapeで地形を調整しました。
いくつかポイントをつかんで盛り上げ、凸部分を増やした感じですね!
このようにフィルターをかけた後でも地形の調節ができるのが強い。
これで砂漠地形の作成については終了です!
World Creatorでテクスチャ用マップを作成
ハケのようなアイコンをクリックしテクスチャタブに移動。
「Add Layer」をクリック
WorldCreatorをクリック。
「Mud_01」を選択し、「Add & Close」をクリック
ここではCinema4Dで使う「マット」のためにテクスチャを使っているので、実際にこの色になるわけではありません!
何を言っているかわからない人は、とりあえず進めていったらわかると思います!
するとこんな感じに。
さらに追加するのでAddをクリック。
同じ容量で「Sand_02」を追加しました。
全体が砂漠っぽくなりましたね!
ただ、この砂漠っぽさは地形が低いところのみに適用したいです。
なので、下にスクロールしていった先にある、「Slope Select」にチェック。
そして、Slope Rangeを0 ~ 34ぐらいにします。
これで低い場所のみを砂漠っぽくにできました。
Slope Rangeの定義は
「選択中のテクスチャを、地形の角度△△度 ~ ◯◯度の場所のみに適用させる」
というもの。
今回は0 ~ 34にしたので、割と平坦な場所のみにSand_02が適用された形になります。
低い場所のみに適用させたい時は、Height Selectでも良いんですが、
個人的にはよりリアルになる「Slope Select」の方が好きですね!
最後にSlope Smoothnessの値を0.54ぐらいに上げます。
これによりテクスチャの境界がなじみます。
以上で設定は終了!
書き出し → Photoshopで調整
右上の書き出しアイコンをクリックします。
そして、「SURFACE」をクリック。
地形の書き出し設定が表示されるので、設定していきます。
まず、
Select Format → OBJに。
その名の通りOBJファイルで書き出すようにするということですね!
次に、
Quads → チェック
三角ポリゴンではなく、四角ポリゴンで書き出すということです。
ポリゴン数が抑えられるので推奨。
そして、
Select Resolution → Halfに変更
これでOK!
Exportをクリックして、任意の場所にOBJファイルを書き出してください!
お次はテクスチャマップを書き出していきます。
TEXTUREタブをクリック。
ここで、Cinema4Dではかなり高解像度にテクスチャを読み込めるので、設定をしましょう。
Surfaceアイコン → BASE → PRECISION
を「1/4m」に変更します。
これで、かなり大きな16000×16000のテクスチャを書き出すことができます。
あとは先程の書き出し画面に戻り、デフォルトのままExportをクリック。
tgaファイルを任意の場所に書き出してください。
これは、割と時間がかかるので、ゆっくり待っておきましょう。
書き出したtgaファイルをPhotoshopで開くとこんな感じ。
これをマットとして利用したいので、白黒に変えます!
tgaファイルのレイヤーを選択した状態で、
選択範囲 → 色域指定
をクリック。
デフォルトのままOKをクリック
すると色別に選択がされますので、この状態で右下の「マスクを追加」ボタンをクリック
はい、すると赤の部分が抜けましたね。
レイヤーをダブルクリックし、レイヤースタイルを呼び出します。
そして、カラーオーバーレイにチェックを入れ、
色を白に設定し、OKをクリック。
これで真っ白なレイヤーができました。
あとは新たにレイヤーを作成 → 塗りつぶしで真っ黒に → そのレイヤーを下層に
これで白黒マップができました!!
これを任意のファイルで書き出して終了です!
今回はPNGで書き出しました。
Cinema4Dで作成
Cinema4Dを開き、先程書き出したOBJファイルを読み込みます。
かなり精巧な地形が確認できますね!
ただ、よく見ると少しギザギザ感があります。
なので、まず適用されているPhong角度を180度にします。
また、スムージングデフォーマを15%ほどかけます。
これでギザギザがかなり緩和されました。
また、動作も軽くなったはずです!
RedshiftのDome Lightを作成し、プレビューしてみるとこんな感じ。
少しまぶしすぎたので、Redshiftカメラを作成し、F値を上げました。
それではマテリアルを設定していきましょう!
地形にRedshiftマテリアルを適用してください。
流れとしては、Material Blenderを使って作っていきます。
Material Blenderのマットにフォトショップで作った白黒マップを使用!
Material Blenderってそもそもよくわからないよって方はこちらを!
このようにMaterial Blenderに2つのRS Materialを接続。
名前は「さばく」と「岩」にしました!
ここで、先程フォトショップで作った白黒マップを適用!
Layer1のBlendカラーに接続します。
そして試しに「さばく」のほうのマテリアルのDiffuseカラーを変えると、うまい具合に砂漠部分だけ色が変わりましたね。
あとは「さばく」と「岩」のそれぞれでマテリアルを作っていけばOK
ここから先はお好みで作っていただければ良いのですが、Redshiftを使ったやり方を一応紹介します!
まず「さばく」のほうから作りましょう!
いわゆるPBRテクスチャを使ってRedshiftマテリアルを作っていきます。
今回はPoliigon.comでダウンロードしたテクスチャを使いましょう。
ここの良いところはサブスク以外に、買い切りで購入できるところ!
サブスク貧乏になるのが嫌なので、いつも僕はこのサイトで揃えています。
「Cliff Desert 004」と「Ground Sand Desert Rippled 001」を使っていきます。
ダウンロードしたらこのようなファイルが手に入ります。
大体使うのはカラーとノーマルぐらいですね!
カラーとノーマルの設定をしました。
また、「さばく」マテリアルのリフレクションは0にしています。
また、少し暗いと感じたのでRedshift Sun & Sky Rigを追加しています。
同様に「岩」のマテリアルも作成。
もし、Redshift自体があまり使えない・・・という方は以下の記事をぜひ。
あとはお好みでRedshift EnvironmentやVDBなどを用いて調節すれば完成!
World Creatorをマスターしよう!
World Creatorについてもっと知りたい方はぜひ上記記事をご参考ください。
- 使い方
- 作品例
- 他の地形作成ソフトとの比較
- 価格・最も安く買う方法
- インストール方法
- おすすめのプラン
などなど、World Creatorに関する全ての情報をまとめています。
※本記事の内容も含む。
World Creatorを何年も使いたおしている僕がわかりやすくまとめましたので、ぜひ一度覗いてみてくださいね!
まとめ
- World CreatorとCinema4Dで砂漠を作る方法を解説!
- World CreatorでOBJファイルと白黒マップを作ればOK!
いかがだったでしょうか。
World CreatorとCinema4Dを連携させる方法が理解できていれば幸いです。
Redshift部分の解説がよくわからなかった方は、まずRedshiftの基礎を勉強する必要があります。
上記の講座をぜひご検討ください。
それでは今回の記事は以上です。
ブログ以外にも»YouTube、»Twitter、»オンライン講座など運営していますので
ぜひ一度覗きにきてください!
皆様のお時間をあまり奪わぬよう、短時間でサクッと視聴できる動画作りを目指しています。
以上、デリュージョン飯塚でした。
2024年11月21日 追記
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