こんにちわ!
3D・映像編集者 & ブロガーのデリュージョン飯塚と申します!
今回は!Styleframes for Motion Designers 日本語ガイドをレビュー!!
- Styleframes for Motion Designers 日本語ガイドの購入を検討している方
- 自分の作品がなんかパッとしない理由を知りたい方
- 映像や3Dを仕事にしたい方
- デザインを見る目を養いたい方
それではいきましょう!
目次
Styleframes for Motion Designers 日本語ガイドとは
概要

Styleframes for Motion Designers 日本語ガイドは、
ギリシャのYeti Picturesが制作し、
2019年にリリースされたオンライン講座「Styleframes for Motion Designers」の日本語ガイド版です。
価格は5,500円(税込)(※執筆時点)。
元の講座は現在は無料公開されていますが、
音声は英語のみとなっています。
日本語ガイド版を作ってくれたのは、
「いわい ともひさ」さん。
いわいさんによる制作の経緯、内容解説の記事もあります。
https://note.com/iwai/n/n5fa49e76ef94
スタイルフレームとは、
映画やアニメーションの全体的なアートディレクションを網羅する静止画のこと。
この講座では、
そんな素晴らしいスタイルフレームを作る方法を通して、
構図・色・シェイプの効果といったデザインの原則を学べます。
どれもすべての基礎となる知識なので、
今後ツールが進化しようとも、
AIがもっと普及しようとも、
いつの時代も役に立つ知識が身につきます。
具体的に学べること
- 素晴らしいスタイルフレームを作る方法
- デザインの基礎
→ 構図、色、シェイプがデザインにどんな効果を及ぼすか?など - 効果的なライティング
- Cinema4Dを使ったスタイルフレームの作り方(手順)
- After Effectsによるコンポジット
- 実際のデザインを分析する能力
ざっとこんな感じです。
一言でいえばデザインの基礎がしっかり学べる講座。
講座内容
この講座は以下のセクションから成り立っています。
流れとしては、
セクション04までは座学で基礎知識をひたすらインプット、
05〜07で実際の仕事で作られたデザインを見ながら実践、
08でAfter Effectsによるコンポジットを学ぶ、
という構成です。
ただ、座学パートにも実際のアートを見ながら分析する「具体例分析」があるので、
リズムよく学べます。

では各セクションがどういった内容なのか、
深掘りしていきます。
はじめに

このセクションでは講座の注意点や、
講座システムの使い方が解説されます。
受講前に一度目を通しておきましょう。
イントロダクション

このセクションはイントロダクション。
どういった講座なのか?スタイルフレームとは何か?という解説があります。
01 デザイン要素

このセクションではデザインの「要素」について学びます。
デザインがどういったもので構成されているのか、
因数分解していくイメージですね。

デザインの要素には「線」「形」「テクスチャ」「色」などがあり、
それぞれがどういった効果を持つのかを紐解いていきます。

| シェイプ | 与える印象 |
|---|---|
| 立方体、長方形 | 安定・堅固 |
| 円 | 保護・穏やか・動的 |
| 三角形 | 力強さ・対立・方向性 |
たとえばシェイプでいうとこんな感じ。
これらを学ぶことで、
「もっとこうしたい」と思った時に、
どの要素を足し引きすればいいのかが論理的にわかるようになるわけですね。

セクションの最後は実際のデザインを見ながら、
それぞれの要素がどう作用しているのかを分析していきます。
この講座は、こういった具体例から学びを得る場面が非常に多いです。

この講座はこういった具体例の多さがとにかく良い!
デザインを見る目が養えます!
02 デザインの原則
このセクションではデザインの「原則」を学びます。

デザインの原則とは、
視覚体験を作り出すために、
先ほどのデザイン要素をどのように使うかという基本的な考え方のことです。
文字だけだとよくわからないかもしれませんが、
上記画像のような項目を学んでいきます。



一言でいえば、
「デザインの手法にはこういったものがあるよ」というセクションだと思って良いです。
こういう配置だとこういう効果が生まれる、
コントラストによってここに注目させられる・・・といった具合ですね。
どれも実際のアートを使った具体例つきなので、
わかりやすいです。
03 構図とストーリーテリング

このセクションでは構図とストーリーテリングについて学びます。

たとえば、最初の「フレーミング要素とオブジェクト」の講義では、
オブジェクトをどこに配置するとどんな効果、印象が生まれるのか、
ということを学びます。
| 配置 | 与える印象 |
|---|---|
| 上にあるもの(Upper Half) | より自由で支配的に感じられ、エネルギーを持つ |
| 下にあるもの(Bottom Half) | より安全で地に足がついていて、 バランスが取れ、重く感じる |
| エッジ(Edge) | エッジに近いものは逃げ出す感覚があり、 緊張感がある |
| 中心(Center) | 注意を引き、 常にエネルギーを放っている |

もちろん、いつものように実際のアートによる具体例もあります。
このような感じで、
構図が引き起こす効果をこれでもかと学べるセクションです。

「片方にオブジェクトが多すぎるとバランスが悪いから、空いたところに何かを置いてバランスを保つ」
みたいな話を聞いたことはないでしょうか。
この話は「スティールヤード・バランス」の講義で出てきます。

また、個人的には、終盤のライティングの話が良かったですね。
様々なライティングの手法と、
それぞれがどういった効果を及ぼすのかを学べます。
これも実際の具体例ありでわかりやすい。
04 環境スタイルフレーム

このセクションでは環境スタイルフレームについて学びます。

いわゆる風景や背景(ランドスケープ)の効果・作り方を学べるセクションですね。


Cinema4Dによる地形制作の基礎も学べます。
そして、このセクションまでで座学は終わり。

次からは実践編です。
05 デザイン重視のスタイルフレーム

このセクションからは実践編です。
実践編というと一緒に特定の作品を作るのかと思われるかもしれませんが、
そういうわけではありません。
作者が実際の仕事で作ったデザインを、
1つ1つ深掘りしていくセクションという意味合いです。
セクション05では「デザイン重視のスタイルフレーム」ということで、
3つ(A〜C)の作品を深掘りしていきます。



こちらの3つのスタイルフレームについての解説です。
どういった経緯・意識で作られたのかという制作過程の話
↓
Cinema4Dの機能解説(ない場合もある)
↓
完成版を見ながら分析
という流れで講義が進みます。
次の06からも同じ流れです。
04までの座学で学んだ知識もふんだんに出てきます。
06 未来的なスタイルフレーム

このセクションでは未来的なスタイルフレームについて解説があります。
流れは05と一緒です。


上記の作品について紐解いていきます。

X-Particlesによる流線が美しい!
07 フード系スタイルフレーム

このセクションではフード系スタイルフレームについて学びます。
これも流れは基本的に05と一緒。


上記の作品について深掘りしていきます。
08 ポストプロダクション工程

このセクションではポストプロダクション工程について学びます。
After Effectsによるコンポジットのお話ですね。


「Aコンポジット技術」では、
Cinema4Dでレンダリングした画像を、
After Effectsでコンポジットしていく解説があります。
被写界深度・フォグ・ゴッドレイを加える方法や、
グレーディングについてなどですね。

「Bケーススタディ」では、
これまでの作品でどういったコンポジットをしてきたのか、
具体例を見せてくれます。
ビフォーアフターはもちろん、
「なぜそのコンポジットをしたのか」という理由まで教えてくれます。
Outro

このセクションはアウトロ。
1分程度の最後の挨拶がありました。
実際に受講してみた感想・レビュー
ここからは実際に受講して感じたことを、
なるべく色んな角度からお伝えしていきます。
◎ デザイン、アートの基礎を学びたい人にピッタリの講座

まず、デザインやアートの基礎を学びたい人にピッタリの講座だと感じました。
「デザインはセンス」と思っている方もいるかもしれませんが、
この講座を見ると考え方が変わるでしょう。
それくらい、非常に論理的にデザインを紐解いてくれます。
ツールが進化しようとも、
デザインの本質は普遍的。
作品のレベルを1段階底上げしてくれる講座です。
◎ 「アートを見る目」が養われる
受講後は「アートを見る目」が養われるでしょう。
講座内容の解説で何度も書いたとおり、
この講座はとにかく実際のアートを見ながら分析をしてくれます。

たとえばこちらは「01 デザイン要素」にある、
YETIのスタイルフレーム分析のスクショ。
このデザインを見ながら分析していく講義です。

「周りに小さなオブジェクトを配置して三角形を作り出し、
中心に視線が集まるようにしている」など、
なんとなくアートを見ているだけでは出てこない視点ばかりです。
上記は一例ですが、
この講座ではこういった分析がこれでもかと出てくるので、
受講後はアートを見る目が変わるはずです。
「このアートはこういう効果が使われているな」
「この配置は◯◯のためだな」
といった分析ができるようになれば、
自分の作品をブラッシュアップする力もつきます。
結果として、あなたの作品の向上にもつながるわけですね。
◎ 抽象 → 具体の流れが素晴らしくわかりやすい
とにかくこの講座は、
抽象 → 具体の流れが素晴らしい。

各セクションは「用語の解説(抽象) → デザイン分析(具体)」という流れになっていて、
抽象で終わらないのでイメージが湧いてしっかり頭に入るんですよね。
さらにセクション単位だけでなく、
講座全体でも「04までで基礎知識(抽象) → 05以降で実際のアート分析(具体)」
という流れになっています。
この流れが、わかりやすさの大きな要因だと感じました。
◎ 実際のプロから仕事の話が聞ける

05以降のセクションでは、
実際のプロが実際の案件でどういった経緯で作品を作ったのか、
リアルな話が聞けます。
「このアートは◯◯という要望を受けていたので、△△を意識した」といった、
普通は聞けない話が聞けて貴重です。
◎ RedshiftでもOK
この講座はCinema4DのOctaneレンダラーを使っていますが、
Redshiftレンダラーのユーザーでも問題なく受講できます。
「考え方」を重視した講座なので、
ツールはなんでも良いんですよね。
なんならCinema4DではなくBlenderユーザーでも問題なしです。
◎ 日本語訳に違和感なし、テキストでの補足が復習に役立つ

講座のわかりやすさの全ての土台となっているのが、
日本語字幕と日本語テキストの補足です。
日本語訳に違和感はなく、
テキストでの補足は復習にも役立つと感じました。
これはこの講座を作ってくれた、
いわいさんのおかげですね。
ここまで講座自体の良いところを挙げてきましたが、
元はすべて英語の講座。
英語だけだったら絶対にここまで理解できておらず、
レビューを書くのも難しかったと思います。

テキストでの補足があるセクションもあり、
後で見返した時の復習にとても役立ちます。

全てに日本語字幕がついているので、こういった海外の講座を受講できるのは感謝しかないです!
△ セクション毎の「前置き」と「まとめ」がないのでフワッとしてる
さて、ここまで良いところ(メリット)を挙げてきましたが、
公平な視点から惜しいところ(デメリット)についても解説します。
惜しいのは、セクション毎の「前置き」と「まとめ」がないこと。
「このセクションではこういったことを学びますよ!」と最初に頭を整理してくれる前置きと、
「こういったことを学べましたね!」というまとめが欲しかったです。
これがないので、
唐突にセクションが始まり、
急にセクションが終わってフワッとしてしまいます。
解説がとてもわかりやすいだけに、
もったいないなーと思いました。

このセクションってなんの話だっけ??
と最初はなっちゃってました笑
また講座単位でも、
最初にセクション全体の流れやゴールに言及して欲しかったなと思います。
△ ツールの解説動画ではない。中級者向けの講座。
これは惜しいところというか注意点ですが、
この講座はCinema4DやAfter Effectsのツールの解説動画ではありません。
具体的な使い方の解説もありますが、
前提としてはある程度ツールを使ったことがある人向けの内容です。
なので、レベル感としては中級者向けかなと思います。
こんな人に受講して欲しい
- 自分が作る作品がなんかパッとしない。だけど、理由はわからない。
- なんとなーくでアートを作っている。
- 映像、3Dを仕事にしたい
- デザインを見る目を養いたい
本記事の冒頭でもちらっと書きましたが、
結局どんな人におすすめなのか?と言われれば上記のような方です。
自分の作品のレベルを1段階底上げする手助けをしてくれる、
素晴らしい講座だと思います。
20%OFFクーポン発行中!
記事冒頭でもチラッと載せましたが、
期間限定20%OFFクーポンを発行中です!
まとめ

- Styleframes for Motion Designers 日本語ガイドはデザインの基礎を論理的に学べる講座
- 実際のアート分析が豊富で「デザインを見る目」が養われる
- 抽象 → 具体の流れがとにかくわかりやすい
- 考え方重視なのでRedshiftやBlenderユーザーでもOK
- ツールの解説動画ではなく中級者向け
- 価格は5,500円(税込)※執筆時点
いかがだったでしょうか。
このような素晴らしい講座の日本語ガイド版を作ってくれたいわいさんには感謝ですね!
それではこの記事が皆様の参考になっていれば幸いです!
今回の記事は以上!
デリュージョン飯塚でした。
Styleframes for Motion Designers 日本語ガイド
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